スピリチュアルカウンセリングをおこなっている時、強くなって、生きる事が楽になり、幸せになっていただくために、内観をおこないます
しかし、人は今抱えている問題は外側からの圧力によるもので、自分は何も無ければ穏やかで、人に対しても優しく接する事が出来ると想うものです。無意識に問題を外に見てしまいます。
けれども、問題は消えない!不安や怒りや、心配が消えない!それが現実です
現実を突き付けられると、それを正面からではなく側面から見た方が楽なので、結局なかなか真正面から向き合えません。
こんな時、過去に一緒に行ってもらうのです。
私たちは過去世で、たくさんの体験をしてきています。
しかし解脱の領域には達していません!何故なら、ここにこうして生まれてきているからです。何かの体験をする必要あるからでしょう。
あるクライアントの過去世です。
江戸時代女の子として生まれました。
幼い時母親が病死し、父と二人で行商しながら暮らしていました。
しかし、子連れでは旅も辛く、父はある寺の安寿様に子供を預け去って行きました。
その後ろ姿を少女は黙ってギュッと唇をかみしめて、みていました。
お寺で読み書きを教わりながら、安寿様のお手伝いをして平穏に暮らしていました。
15歳の時安寿様のお使いで、お米を農家に貰いに行った帰り、暗い夜道で、男の人に襲われてしまいます!逃げようと抵抗しますが、恐怖で心が張り裂けそうです。
ぼろぼろの姿で震えながらお寺に帰ると、安寿様ははっとして顔色が変わり、黙って少女をお風呂にいれて、何も穢れていない!お前の心は変わらず綺麗なままだ!と言い続けてくれました。
そして、本堂で千住観音様の前で長い間手を合わせていたのです。
少女は21になっていました。
嫁に行こうともしないので、安寿様は仕立ての修行に出して、一人でも生きていける手に職をつけさせてくれました。
ある時、お寺にお医者様がきて、安寿さんにこそこそ相談をしていました。
診療所の手伝いが欲しいけれども、誰かいないかと!ちょっと立ち聞きしていた少女は、私が行きますと二つ返事でお医者様についていきました。
たくさんの男の人が怪我をして唸って寝ている部屋です。
身体を拭いてあげたり、水を飲ませてあげたりすることはたくさんあります。
小さい時に襲われた恐怖はありましたが、弱っている男の人を介護する事で、心の傷は少しずつ癒されていました。
ある若い大工さんが高い足場から落ち、右足が動けなくなってしまいました。
棟梁から期待されじぶんも希望に輝いていただけに、失望は激しく、自暴自棄になっています。
少女が優しく看病してもただ冷たくあしらい、死にたい死にたいとばかり言っていました。
それでも少女はあきらめずに彼に接します!生きてほしいから!
母を亡くし父に棄てられた自分は、千住観音様の前で命だけはあきらめないと誓ったから、生きてこれたのでした。彼にも、命をあきらめないでほしいと接していました。
いつしか、二人は互いを思っていましたが、かれは、片足になった自分が彼女を守ることはできないので、それ以上合わない方がいいと診療所を出ていく事にしました。
先生と話した時、先生はあの子が好きだろうとしつこく聞きます。
違う違うと言いながら、最後には、死ぬほど好きだから出ていく!と自分の決意を涙ながらに話した瞬間、少女がそばによってきました。
そう先生の計画でした。二人の気持ちを知っていたのです。
彼は自分の障害を、彼女は生い立ちを想い自分をさげすんでいたのです。だから互いに心の想いを告げられませんでした。
先生のおかげで二人は夫婦になりました。
お話はまだまだ続きます。