過去世をなぜ読むのか?(1)

スピリチュアルカウンセリングをおこなっている時、強くなって、生きる事が楽になり、幸せになっていただくために、内観をおこないます

 

しかし、人は今抱えている問題は外側からの圧力によるもので、自分は何も無ければ穏やかで、人に対しても優しく接する事が出来ると想うものです。無意識に問題を外に見てしまいます。


けれども、問題は消えない!不安や怒りや、心配が消えない!それが現実です

現実を突き付けられると、それを正面からではなく側面から見た方が楽なので、結局なかなか真正面から向き合えません。

こんな時、過去に一緒に行ってもらうのです。

私たちは過去世で、たくさんの体験をしてきています。

しかし解脱の領域には達していません!何故なら、ここにこうして生まれてきているからです。何かの体験をする必要あるからでしょう。

クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー


あるクライアントの過去世です。

江戸時代女の子として生まれました。

幼い時母親が病死し、父と二人で行商しながら暮らしていました。

しかし、子連れでは旅も辛く、父はある寺の安寿様に子供を預け去って行きました。

その後ろ姿を少女は黙ってギュッと唇をかみしめて、みていました。

お寺で読み書きを教わりながら、安寿様のお手伝いをして平穏に暮らしていました。

15歳の時安寿様のお使いで、お米を農家に貰いに行った帰り、暗い夜道で、男の人に襲われてしまいます!逃げようと抵抗しますが、恐怖で心が張り裂けそうです。

ぼろぼろの姿で震えながらお寺に帰ると、安寿様ははっとして顔色が変わり、黙って少女をお風呂にいれて、何も穢れていない!お前の心は変わらず綺麗なままだ!と言い続けてくれました。

そして、本堂で千住観音様の前で長い間手を合わせていたのです。

少女は21になっていました。

嫁に行こうともしないので、安寿様は仕立ての修行に出して、一人でも生きていける手に職をつけさせてくれました。

ある時、お寺にお医者様がきて、安寿さんにこそこそ相談をしていました。

診療所の手伝いが欲しいけれども、誰かいないかと!ちょっと立ち聞きしていた少女は、私が行きますと二つ返事でお医者様についていきました。

たくさんの男の人が怪我をして唸って寝ている部屋です

身体を拭いてあげたり、水を飲ませてあげたりすることはたくさんあります。

小さい時に襲われた恐怖はありましたが、弱っている男の人を介護する事で、心の傷は少しずつ癒されていました。

ある若い大工さんが高い足場から落ち、右足が動けなくなってしまいました。

棟梁から期待されじぶんも希望に輝いていただけに、失望は激しく、自暴自棄になっています。


少女が優しく看病してもただ冷たくあしらい、死にたい死にたいとばかり言っていました。

それでも少女はあきらめずに彼に接します!生きてほしいから!


母を亡くし父に棄てられた自分は、千住観音様の前で命だけはあきらめないと誓ったから、生きてこれたのでした。彼にも、命をあきらめないでほしいと接していました。

いつしか、二人は互いを思っていましたが、かれは、片足になった自分が彼女を守ることはできないので、それ以上合わない方がいいと診療所を出ていく事にしました。

先生と話した時、先生はあの子が好きだろうとしつこく聞きます。

違う違うと言いながら、最後には、死ぬほど好きだから出ていく!と自分の決意を涙ながらに話した瞬間、少女がそばによってきました。

そう先生の計画でした。二人の気持ちを知っていたのです。

彼は自分の障害を、彼女は生い立ちを想い自分をさげすんでいたのです。だから互いに心の想いを告げられませんでした。

先生のおかげで二人は夫婦になりました。

雪の結晶雪の結晶雪の結晶

お話はまだまだ続きます。