6月の誕生日で89歳になる父は、3月胆石を開腹手術で取り除きました。
お医者さんから、命の保証はありませんと言われた手術でした。
開腹手術の前、内視鏡での手術を受けたのですが、あまりの痛みで本人がのたうち回り中止になった経緯があります。
主治医からはもう一度内視鏡による手術をと言う事でしたが、「あんな痛い思いをするのなら切ったが良い」と父が開腹手術を望みました。
昨年大腸癌でかなり腸を切除しており、年齢から考えても、みんなが心配の中の手術でした。
手術時間6時間輸血1000ミリリットル かなり癒着していたので、その対処をしていたらしい。。。
けれども、お医者様も看護師さんも目を見張る驚異的な回復力で、周りの人々もびっくりです!!
口が悪くて我儘で、困った患者さん
周りの人に迷惑かけていました。
父の面倒は母にしかできません。
父は母の悪口は言いません。
母はひそかに父に困っているけれど、父の良い面を探してそこだけ見るようにして、ともに生きることを実践しています。
糖尿もあるけれども、父が食べたいものを作って、父の生きる喜び食べる喜びをずっと支えています。
父がこの間庭の草取りをしたと聞き、大丈夫と電話すると、力強い声で、「気力をしっかり持たにゃあだめだわ!生きられんわ!」と言っていました。
私より力強い声。。。
生への執着と母は言いますが・・・・。
父は母のためにも力強く生き、母を支えているのだとおもいます。
3月大たい骨骨折で杖をつきながらよたよたしている母のため!!
人生って凄い。
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父は、5歳の時、お寺に修行に出されました。
本人は口減らしに出された!!と言い張っていましたが、5歳児に写経をさせるでしょうか?
お掃除より写経がとっても苦しく、和尚さまは、遊びに行こうとした小さな父を叩いたといいます。
英才教育です。
きっと父の能力を認めて、厳しくしてくださったのだなと想像できました。
でも父は、その時から勉強に対して恐怖心が強くなったのでしょう、小学校にいけない病弱な子供で、小学校もろくに出ていない、勉強もできないと、自己喪失の人生でした。恨みも強くありました。
その父が生きることに対し強い意志を持っているのはまさに今なのです。
あんな力強い父の声を聞くのは初めてです。
人生って、どんなドラマになっているのか、想像を超える筋書きが書かれているのだなと改めて見せつけられました
父の人生 誇れる人生です。
もっと生き様を見せていただきたいと願います。