<ご本人のご承諾を得、ご本人のご感想も取り入れております。>
ある方が、どこか違うところに常に意識が行っており、言葉が伝わらない状態が続いた。
その方の目は、私を見ていても、私の向こう側の別の世界を観ている、もしくはご自分自身の過去の出来事に囚われ、その事だけを反芻して現在を観つめていないような目だった。
それがはっきり分かったのは、合気道の立ち方を試しにレッスンした時だった。(通常はしないが、ふと思いついたので天に確認後実践した)
気持ちがどこかに行くと体がぶれて、体を押すとふにゃふにゃとなる。
気持ちはここにあり、体の力を抜き、気の流れを感じ、臍下の一点に集中するだけで体はしっかりと大地と一体になって、びくともしない。
目があらぬ方を向いたときは、気も通らない。
何度も練習をしているうちに、ご本人に自覚が現れた。
1ヶ月後にお会いした時、目が全く違う。瞳に力がついた。
しっかりと私を見据えている。
エネルギーが大きくなっていた。
ご自分は、「穏やかな気持ちになり、幸せを実感している」と。
「自分の周りが違う。温かい優しいエネルギーで包まれているのを実感した」と。
「今までは、読んだ本や、聞いた言葉の中の答えを探していたと思う。」と。
嬉しいです。
次は、感動が日々増えますとお伝えした。確実に始まってくるでしょう。
宇宙は今生きている私たちの中にあり、まわりにあり、現実のここに存在しているのです。
どこかに行くのではなく、宇宙をここに置きながら、実生活をしたならば、どんな状況も不幸ではないと思っています。
苦しいことも、つらい事もありますが、不幸ではありません。
辛い時、苦しい時、どこかに逃げたくなります。
分かってもらえない時、逃げたくなります。
助けを求め、生きる方法を模索していけば、助けは来ると思っています。
簡単ではないし、楽でもないです。
でも、幸せは手にしているのだと思います。
人と比べると、さっきまで満足していた事は、不満の心に変わります。
自分の中に幸せの種は必ずあるのですから、その種を信じて芽を伸ばしていきましょう。